牝馬64年ぶりにダービー馬となったウオッカ。
ダービー直後、凱旋門賞挑戦を宣言し、昨年のダービー馬と併せて2世代ダービー馬による凱旋門挑戦が話題になった。
通常ならもう国内のレースを選択せず、フランスへ飛び、フランスのトライアルレースを使って凱旋門賞へいくプランがなされるところ。しかし、そのウオッカ陣営が選択したのは国内のレースである宝塚記念だった。
宝塚記念といえば春シーズンのグランプリ。古馬のためのレースである。3歳馬も参戦の権利があるものの、いまだに優勝した経験がない。かつてダービー馬ネオユニヴァースが53キロで果敢に挑戦したが4着。春シーズン時点では斤量有利とはいえ、まだまだ古馬が強さを発揮するレースなのだ。
そんな不利なデータがありながらも51キロの軽量(恵量)で出られる、そして、今年の古馬陣営は手薄なこともあって勝てると思っているか、又は凱旋門賞挑戦する前に、国内の古馬との力関係を計りたかった、などなど色々な思惑が見え隠れする。
牝馬によるダービー制覇、そして凱旋門賞制覇。しかし、凱旋門賞挑戦の前には宝塚記念出走が必要だった。
ほとんどダビスタ(ゲームソフトのダービースタリオン)のような世界だと感じたのはここ最近。
ダビスタでは自分で馬を調教し、馬のクラスにあわせてレースに出すことができる。
でもダビスタの真の目的は全GI制覇、全重賞制覇、そして、凱旋門賞制覇による優勝幕、トロフィーを眺めること。
ダビスタで、たとえば強い3歳牝馬が誕生したとする。牝馬だからといってお決まりの桜花賞→オークスに出すことはしない。無理にでも優勝幕やトロフィーをそろえるため、変なローテや無理な挑戦はお構いなし。
ウオッカのようにダービーを勝たせることは、ダビスタならば、64年ぶりとはいわず、いつでも十分実現可能だ。
しかし、凱旋門賞に挑戦するためにはダビスタではある条件が必要になる。
それが宝塚記念優勝だ。宝塚記念を圧勝しないと、「これだけの馬です。凱旋門賞に登録しましょう。」が出てこないのだ。
ウオッカはダビスタを忠実に再現することができるのか。
もし、ウオッカが宝塚記念を勝ったら凱旋門賞挑戦が見えるだろう。
逆に、惨敗したら挑戦できなくなるかもしれない・・・ことはないのかもしれない。
少なくとも現実の競馬では。
現実的には無謀な宝塚記念挑戦。でも一方でダビスタのような世界にもあこがれる。
牝馬のダービー制覇を成し遂げたからこそ、ダビスタが可能としてきた、次の夢をつなげるのではないかという期待もしたい。
宝塚記念勝てる確率は現実の競馬では例がないから0。
しかし、ダビスタの世界では0じゃない。
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宝塚決定!ウオッカ古馬を一気飲みだ!!(スポニチ)
宝塚記念1週前、ウオッカは川田を背に乗せ単走追いを敢行。一糸乱れぬフォームで迫力満点の走りを披露した
ウオッカにゴーサイン!13日、G1宝塚記念(24日、阪神)の1週前追い切りが栗東、阪神競馬場で行われた。ウオッカは坂路で単走で追われたが、動きをチェックした角居師がオーナーと協議し、参戦を表明した。メイショウサムソンなど、並み居る古馬G1ウイナーが顔をそろえるドリームマッチ。牝馬として64年ぶりにダービーを制した名牝の参戦で、ガ然盛り上がりを増してきた。
出走か回避か。この追い切りの動きを見極めて決定すると言われていたウオッカが午前5時の開門と同時に坂路に飛び出して行った。
川田が手綱を取っての単走追い。ダービー後は疲労回復を図りながらのプール調整が続いていたが、10日に坂路で初時計をマーク。これが実質2本目となる追い切りだ。最初の1Fを16秒2とゆったり入ると、徐々にフットワークのリズムを整えていく。2F目で14秒5と一気にスピードが上がって迎えたラスト2Fの直線。川田が馬場の真ん中に馬を持ち出すと、手綱は抑えられたままだが自らハミをとって加速していった。
重心が低く、全く乱れることのないフォーム。これぞダービー馬という迫力満点の推進力を見せてフィニッシュした。ラスト重点とはいえ最後の1Fは貫録の11秒9を計時していた。
この時点では出否は決まっていなかったが、村山助手は「手綱を取った川田騎手が興奮気味に“乗り味は抜群だし凄くいい雰囲気”とジャッジしてくれたように、自分が見ていても良かったと思う。ダービーの後はさすがにトモ(後肢)に疲れが出たが、それも先週の時点で回復した。ダービーは究極のつくりだったので、それよりいいとは言えないが同じ状態をキープしている」と出走へ向けて万全の態勢を強調した。
「馬の状態を見ながら出否を決めたい」。そう語っていた角居師も、この動きに自信を深めてGOサインをオーナーに進言。協議を行って、追い切りから2時間後に角居師は「宝塚記念に出走することに決めました」と正式表明をした。
「参戦は私の想定になかったが、ファン投票でも高い支持をもらっていますし51キロという重量も魅力。凱旋門賞の前哨戦に考えてみては…というオーナーの言葉があって動き出したプラン。参戦する限りはいい結果を出したい」と同師は前を見据えた。
「来週は四位騎手にまたがってもらう予定」(村山助手)という最終追い切りでどんな動きを披露するか、今からそのアクションが楽しみになってきた。
[ 2007年06月14日付 紙面記事 ]
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